
心身の健康を支えている睡眠。
でも、何らかの睡眠トラブルを抱えている人は少なくありませんよね。
睡眠負債という言葉が示すように、現代人は慢性的な睡眠不足に陥っている人が多いのも事実。
睡眠不足になるとどんな影響が出るのでしょうか?
意外と気づかない睡眠不足による症状も併せて紹介します。
こんなにも!睡眠不足による影響
私たちが健康で豊かな生活を送るために、重要な役割を担っているのが睡眠です。
睡眠不足になってしまうと、心や体に様々な影響が出てきます。
ここでは大きく3つに分けて紹介しますね。
脳への影響
まず1つ目は、脳への影響です。
睡眠の重要な役割の1つに、「脳の休息」があります。
私たちは、「眠る」ことで起きている間ずっと働き続けた脳を休ませています。
睡眠が不足するということは、「脳が休息できていない状態」とも言えますよね。
それにより、思考や認知をつかさどる脳の機能が低下し、思考力や認知力、判断力や集中力が鈍ってしまうのです。
嗣明不足によって、めまいが起こることもあります。
健康への影響
2つ目は、健康への影響です。
私たちは、睡眠をとることで「身体のメンテナンス」を行っています。
睡眠中には、体内で様々なホルモンが分泌されます。
そのホルモンが、起きている間に傷ついた細胞の修復をしたり、疲労の回復をしたりしているのです。
でも、睡眠不足になると、身体のメンテナンスを行うことができなくなりますよね。
そうすると、高血圧や心筋梗塞などの「循環機能障害」や、記憶障害やアルツハイマーなどの「脳機能障害」、さらにはアレルギーや癌などの「免疫機能障害」など、様々な病気を発症するリスクが高まってしまいます。
美容への影響
そして3つ目は、美容への影響です。
睡眠中に分泌されるホルモンの1つである「成長ホルモン」。
この成長ホルモンが、傷ついた細胞の修復や疲労回復などを行っています。
しかし、睡眠不足になってしまうと、当然成長ホルモンが分泌されなくなってしまいますよね。
それにより、細胞の修復も滞ってしまい、肌トラブルの原因となってしまうというわけです。
要チェック!睡眠不足の症状
十分な睡眠時間が確保できなかったり、睡眠の質が下がったりすることで陥ってしまう睡眠不足。
睡眠不足になると心身からのSOSとして様々な症状が表れます。
このSOSを見逃さないためにも、睡眠不足になると表れる症状をチェックしておきましょう!
ここでは3つ紹介しますね。
人や物にぶつかりやすくなる
まず1つ目は、「人や物にぶつかりやすくなる」ということです。
睡眠不足になると、脳の目覚めが悪くなり、自分の身体の動きを正しく予測する感覚が鈍ってしまいます。
それにより、頭の中でイメージした動きと実際の動きにギャップが生じ、すれ違いざまに人とぶつかってしまったり、机の角に足をぶつけてしまったりしてしまいます。
机や部屋が散らかってしまう
2つ目は、「机や部屋が散らかってしまう」ということです。
睡眠不足になると、脳にある「前頭葉」の働きが低下します。
この前頭葉は、思考の切り替えを行ったり、複数の情報を同時に処理したりする重要な役割を担っています。
机や部屋が散らかるというのは、使った物や買った物をどう処理すればいいのか判断することができず、その場しのぎの対処をしたためとも言えます。
必ずしも本人の性格が問題というわけではないので要注意です。
この症状が見られたら、睡眠不足になっていないか、生活を見直してみてくださいね。
夜中に甘い物が食べたくなる
そして3つ目は、「夜中に甘い物が食べたくなる」ということです。
朝・昼・晩の食事のタイミング以外で食欲がわいたり、過剰に甘い物が食べたくなったりするのも、睡眠不足の重要なサイン。
睡眠不足により脳の目覚めが低下すると、満腹ホルモンである「レプチン」が減少し、代わりに食欲を刺激する「グレリン」というホルモンの分泌が活性化します。
そのため、夜中に空腹を感じたり、エネルギー源である糖分が含まれた甘い物を欲したりしてしまうのですよ。
まとめ
私たちの健やかな生活を支えている睡眠。
だからこそ、睡眠不足に陥ってしまうと、脳や健康、美容に影響を及ぼしてしまいます。
私たちは、睡眠をとることで脳を休ませ、身体のメンテナンスを行っています。
慢性的な睡眠不足に陥っている人は多く、自分が睡眠不足だということに気がつきにくいのも恐ろしい事実。
睡眠不足になると表れる症状を知って、睡眠不足に陥らない生活を心がけましょう!
睡眠の質を上げる方法については下の記事で説明しています。参考にしてください。