
旧暦で冬から春になる節目である節分には、お馴染みの豆まきを行うだけではなく、最近では恵方巻きと呼ばれる太巻きを食べる、という風習が広まってきています。
ただ食べれば良いというわけででなく、決められた方角を向いて食べる、という独特の食べ方があるのです。知っておきたい、恵方巻きを食べる際の正しい決まりをご紹介いたします。
恵方巻きの方角、食べ方で正しいのは?
節分の際に食べる恵方巻きには、3つの決まり事があります。
最初は「恵方」と呼ばれる、その年の歳徳神がいらっしゃる方角を向いて食べます。
恵方は毎年方角が変わりますので、あらかじめきちんと確認をしておく必要があります。
次のルールは、無言で最後まで食べることです。
願い事を念じながら、一本食べることで願い事が叶うとされているためです。
このことから、恵方巻きを食べることを、「丸かぶり」と呼ばれることもあります。
最後のルールは、太巻きは切らない、です。
太巻きを刃物なので切ってしまうことによって、縁が切れてしまうと考えらているからです。
恵方の方角、そして丸ごと食べることは、どこでも同じなのですが、食べ方に関しては、地域によって少し違いがありますので、お住いの場所の習慣を確認してみましょう。
恵方巻きの由来とは
節分に恵方巻きを食べることは、関西地方から少しずつ伝わった風習です。
もともとの起源は、はっきりとしたことは分かっていません。
いくつかの説がありますが、今からおおよそ150年ほど前、江戸時代の終わりごろから明治時代ごろに、当時の大坂の商人が節分、現在でいうとお正月のお祝いのため、商売繁盛を願って太巻きを食べたことが最初だと考えられています。
その後、一時期は廃れていたようですが、大正時代に大阪鮓商組合が、販促目的のためにチラシを作って再び太巻きを食べる習慣を広めたことがきっかけで、関西地方では、節分に太巻きを丸かぶりをすれば願い事が叶うとして定着していきました。
全国的に恵方巻きが認識されるようになったのは、1989年からコンビニエンスストアが全国で販売をはじめたことがきっかけです。
最近では、節分には全国どこのコンビニエンスストアやスーパーマーケット、惣菜店などで太巻きが大々的に販売され、お店によっては売り切れるほどの人気となっています。
まとめ
太巻きを食べることには「福を巻き込む」という意味も含まれているといわれています。
最近では太巻きだけでなく、同じ「巻き込む」食べ物として、ロールケーキやおかきなど、いろいろな世代に向けたユニークな商品も登場しています。
縁起を担ぐ日本ならではの風習ですので、正しい食べ方を知った上で、楽しく節分を迎えましょう。
節分や恵方巻については下の記事もチェックしてください。
[https://dostrece.net/determine-direction-of-ehomaki/] [https://dostrece.net/origin-of-bean-scattering-of-setsubun/] [https://dostrece.net/peanuts-scattering-of-setsubun/]この記事が参考になったらシェアお願いします。これからも役立つ記事を書いていきます。