抱き枕の洗い方は簡単? カバーと本体の洗濯方法

抱き枕の洗い方で悩んでいませんか?

普通の枕や布団ですら毎日の汗や汚れが染みついてしまっていそうで心配なところ、抱き枕はさらに染み込みやすそうな材質と厚みな上に、大きくて洗うのが難しそうです。

この記事では、そんなあなたに抱き枕のカバーと本体の洗濯方法を紹介します。

 

抱き枕は洗濯できるのか?

通販などでは洗えることを強調して売る抱き枕が多いくらいですので、多くの抱き枕は洗えます。

 

洗濯表示タグの確認

洗濯表示タグを確認し、手洗いに対応したマークがついていれば自分で洗えます。

洗濯表示タグが無い場合は、念のため洗濯液で拭く程度にしておくのが無難です。

ビーズやポリエステル、化繊綿素材は水洗いができるなど、材質などによって洗う方法や洗剤の種類に注意が必要です。

 

ウレタン素材の場合

中身がウレタン素材のものは水を含むとかなり重くなってしまい、自重で破けてしまいやすいです。

そのうえ乾くのに時間がかかり雑菌が繁殖して臭くなる可能性が高いです。

それにウレタンは紫外線に弱いので、天日干しも難しいです。

 

ポリエステル綿、マイクロビーズ、ポリエチレンフレイクの場合

ポリエステル綿は洗うと綿がダマになり使用感が低下してしまうので、洗濯機は避け簡単な手洗いのみにしておきます。

マイクロビーズは洗うと素材が劣化してしまうので、これも洗濯機は避け簡単な手洗いをしますが、乾かすのに時間がかかることに注意します。

ポリエチレンフレイクは洗濯機にも乾燥機にも対応しています。

 

抱き枕カバーの洗濯方法

取り外せるカバーであれば、枕カバーのようにこまめに洗濯すると嫌な臭いが無くなり、本体の汚れも防げます。

取り外せなくても、洗濯できるシーツなどをカバー代わりに使えば大丈夫です。

 

ポリウレタン混紡の場合

ポリエステル100%であれば劣化しにくいですが、肌触りを良くするためポリウレタン混紡にしてあることが多いです。

ところがポリウレタン混紡にすると、塩素・油分・紫外線・水分・高温多湿・摩擦やひっぱりなどで劣化しやすくなってしまいます。

この劣化をなるべく避けるため、替え用のカバーを2~3枚用意し湿気の少ない涼しい場所で保管します。

使った後は、摩擦やひっぱりを防ぐために裏返して洗濯ネットに入れて中性洗剤で洗い、静電気を防ぐために柔軟剤も使うのがお勧めです。

抱き枕カバーを洗濯する時は単体で、他のものを一緒に洗濯しないようにします。

 

洗濯機で洗う

まず漂白剤や蛍光増白剤洗剤は色落ちしてしまうので避けます。

酸性やアルカリ性の洗剤は洗浄力が強すぎて、生地を傷めてしまう可能性がありますので注意が必要です。

できれば中性洗剤を使用しましょう。

また持続性のある芳香剤が入った柔軟剤を使うと洗った後もずっと香りが楽しめます。

洗濯機は手洗い・ドライコースを選び、短時間脱水をします。

脱水終了後は乾燥機を使わず、日陰やお部屋干しで紫外線を避けて十分に乾かして、水分を残さないようにします。

 

手洗いの方がよい場合も

皮脂汚れはぬるま湯に溶け出しやすいので、30~40℃以下のぬるま湯を洗面器などにため、中性洗剤を溶かして手洗いするのも効果的です。

中性洗剤は色落ちや風合いの劣化を防ぎますが、洗浄力が他よりも落ちるので、丁寧に洗うようにします。

絵柄プリントの擦れや“ひび”を防ぐためには裏返してチャックを閉めて折りたたみます。

これを優しく押しながら揉み洗いをするだけでも、十分に汚れが落とせます。

さらに傷みが心配であれば5分程度のつけ置き洗いでも汚れは落ちます。

 

手洗い後のすすぎ・脱水・乾燥

汚れが落ちたら、洗剤が十分に落ちるまでぬるま湯ですすぎます。

チャックを開けて裏表両方すすぎ、もう一度裏返してチャックを閉めてすすぎます。

すすぎ終わったらタオルドライか洗濯機の短時間脱水をします。

タオルドライの場合は、清潔なバスタオルの上にすすいだカバーを広げ、バスタオルごと丸めてパンパンと叩いて脱水を繰り返します。

脱水後はすぐに裏返したまま風通しの良い場所で日陰やお部屋干しをします。

 

抱き枕本体の洗い方

洗濯表示タグを確認し、手洗い可能であればお風呂場の浴槽で丸洗いが可能です。

丸ごと中に入るタライなどがあれば、それでも洗えます。

コインランドリーの大きい洗濯機で洗うこともできますが、メーカーもコインランドリーも抱き枕本体の洗濯は勧めていません。

中綿が飛び出してしまったり、偏ったりぺしゃんこになってしまうと使い物にならなくなってしまうので、中身の損傷などが心配な場合は自宅で手洗いがお勧めです。

または布団の宅配クリーニング業者にお願いする方法もあります。

 

用意するもの

抱き枕の中綿が傷みやすい場合があるので、刺激に弱いデリケートな素材でも安心なおしゃれ着用の中性洗剤と、水分を取るためのバスタオルを用意します。

コインランドリーで洗う場合は布団用大型洗濯ネットがあると、移動に便利で傷むのを防げ、万が一中身の綿が出てしまった時にも安心です。

 

準備

抱き枕本体は大きくて家庭用の洗濯機には入らないので、お風呂の浴槽を使います。

浴槽に抱き枕本体が浸る程度の30℃以下のぬるま湯をはり、洗濯1回分の洗剤を溶かします。

コインランドリーで洗う場合は、重量が軽くても大型の方が乾燥力が強いので、大型洗濯機の少量モードを選びます。

 

洗う

準備した浴槽に抱き枕を浸し、押して汚れを溶かし出します。

踏むなどして手早く汚れを押し出すようにするのがコツです。

 

すすぐ

水を入れ替えてすすぎ、中綿に洗剤が残らないよう泡が出なくなるまで繰り返します。

 

水を切る

浴槽の縁に本体をかけて水を切り、水が滴り落ちてこなくなったら、バスタオルを押しつけて水分を吸い取ります。

 

乾燥

平行にかけた物干し竿に置くなどして、抱き枕が水平になるようにして通気性のよい場所で、干します。

水気がほぼ完全に無くなるよう数日干した方が良いので、晴れの予報が続く日を確認してから洗う日を決めるのがお勧めです。

中までしっかり乾燥させないとかえって雑菌の繁殖を促し、カビの原因になってしまうので要注意です。

 

天日干しか陰干しか

綿素材は天日干し可能ですが、低反発素材や色あせ・色落ちが心配なものは陰干しが適しています。

天日干しなら紫外線の除菌効果で雑菌やカビの繁殖を抑えることができますが、日光に当てるだけではダニは死滅しないので、ダニ対策は専用の掃除機などを使います。

また匂いが気になるときは、消臭スプレーを簡単にかけておくだけでも効果的です。

 

コインランドリーの場合

コインランドリーで全自動洗濯機を使った場合は、洗濯機から出してみてフワフワした仕上がり具合であれば、別途、乾燥機を使う必要はありません。

全行程50分くらいのコースで十分に乾燥まで仕上げてもらえます。

 

洗濯できない本体の手入れ

ぬるま湯で、あるいは洗剤も加えてタオルを濡らし、汚れている部分を叩くように拭きます。

洗剤を加える際は、おしゃれ着用の中性洗剤を手洗い濃度に薄めた洗濯液を作って使います。

汚れのひどい部分はおしゃれ着用の中性洗剤を上記よりも濃いめにした洗濯液に浸けて先になじませておきます。

最後に水拭きと乾拭きでしっかり水分と洗剤を取り除き、臭いも汚れも気にならなくなるまで十分に乾燥します。

水拭きの後は、手洗い濃度に柔軟剤を薄めた液にタオルを浸して絞り、表面を拭くと、手触りよく仕上がります。

また簡単に済ますのであれば、除菌スプレーや消臭スプレーを使う方法もあります。

 

抱き枕の日常のお手入れ

抱き枕は身体に密着させて使うので、通常の枕よりも汗を吸収しており、雑菌、ダニ、カビの繁殖を防ぐための日常のお手入れが欠かせません。

妊婦さんが安全な体位を取りやすいので、妊娠期から使い始めて授乳期まで使うこともあると思いますが、授乳期は母乳や赤ちゃんのよだれなども心配です。

普段から汚れをつきにくくし、汚れが目立つ前に対処しておくと、洗濯の回数が減らせます。
取り外せるカバーなら、シーツを洗うタイミングで一緒に洗うと本体の汚れも防げます。

取り外せないカバーなら、カバー代わりになるシーツなどを抱き枕に巻いて使い、そのカバー代わりのものを洗うようにします。

また除菌作用のある消臭スプレーを使えば、嫌な臭いを防ぎ、汗などを分解して汚れが広がりにくくなります。

風や日光に当てれば、寝ている間の汗などで吸った湿気を飛ばしてくれます。

 

まとめ

抱き枕は妊婦さんにも効果的なぐらい心地よい睡眠にピッタリなアイテムですが、大きさゆえに洗うことを想像しにくいものです。

でも意外に簡単に自宅にあるもので洗濯はできるのです。

なお洗う前には、基本的には必ず商品に付けられている洗濯タグを確認するようにしましょう。

洗濯タグは、どんな素材が使われているかの他に、洗濯の注意点が一目で分かりやすいマークで表示されているので、誤った洗い方を防ぐことができ安心です。

誤った洗濯が原因で、せっかくの抱き枕が使えなくなるという問題が起きないように、しっかりと表示を確認しておきましょう。

清潔な抱き枕で毎日の睡眠の質を向上させるために、ぜひお役立てください。

なお同じく洗い方が気になるジーンズについては下の記事を参考にしてください。

⇒ ジーンズの洗濯 色落ちしにくい洗い方、色移り対処法を教えます

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