
春先になると、花粉症の症状がひどくなって辛いという方も少なくありません。
少しでも辛い症状に軽減するために、ふだん摂取している食べ物、飲み物にも気を遣っている方もいらっしゃるでしょう。
花粉症の人がコーヒーを摂取するのは、身体によいのでしょうか?
それとも花粉症が悪化してしまうのでしょうか?
花粉症にとってコーヒーは良い?悪い?
花粉症に及ぼすコーヒーの影響は、実は専門的な研究家の間でも意見が分かれている問題となっています。
「コーヒーは花粉症に良い」とされる理由としては、コーヒーに含まれているカフェインが身体の抗酸化作用のはたらきを高め、アレルギーを起こす原因となる粘膜の炎症を防ぐ効果があると考えられるため、そしてコーヒーの独特の良い香りをかぐことはアロマと同じはたらきがあり、リラックスできる効果が得られるため、などが挙げられます。
また「コーヒーは花粉症を悪化させる」と考えられる理由として、カフェインが自律神経のひとつである交感神経を刺激することによって、アレルギー反応が過敏になってしまうこととが挙げられます。
コーヒー以外で考えられる花粉症へ影響とは?
コーヒーそのものではなく、コーヒーと一緒に摂取する物質が花粉症のアレルギーに反応しているので症状が悪化する、と考えている研究もあります。
コーヒーと一緒に摂取することが多い砂糖は、アレルギー反応と深くかかわっている物質であるヒスタミンを放出させるといわれています。
さらに腸の中の細菌バランスに影響を及ぼし、腸内環境を悪化させてしまいます。
そのため免疫のはたらきが低下し、症状が悪化すると考えられています。
また、コーヒーに添えられているミルクは、別名コーヒーフレッシュなどと呼ばれています。
ミルクという名前ではあっても、実は牛乳ではなく、植物油に乳化剤などを添加して、ミルクのような白い液体として製造れたものです。
含まれているトランス脂肪酸と呼ばれる物質が免疫の力を弱めるとも言われています。
特に缶コーヒーには、砂糖とコーヒー用のミルクが多く含まれているので注意が必要です。
まとめ
花粉症の症状が悪化するかもしれないから、と大好きなコーヒーを飲むことを一切我慢してしまうと、イライラがたまって逆効果になりかねません。
ただ、砂糖やコーヒーミルクの入れすぎや、缶コーヒーを何本も飲むなど、あまりにも多く飲むことには注意をした方がよさそうです。
適度な量を飲む、できれば花粉症の時期は、ブラックにして飲んだ方が良いといえます。
なお花粉症に効くお茶や他の飲み物の関係については下の記事が参考になります。