
地震(Earthquake)、
雷(Thunder)に次ぐ災害の一角。
その名も台風(Typhoon)。
上から簡単にカタカナ表記するとアースクエイク、サンダー、タイフーン
あれ?タイフーンと台風って何か似てなくね?と思ったそこのあなた!
その通り、日本で言う台風(たいふう)とは、
元々タイフーンをもじって付けられた名前です。
台風って英語だとサイクロンじゃないの?
いやいや、ハリケーンでしょ?
どれも違う!トルネードじゃ!それ竜巻や!
トルネードはさておき、サイクロンとハリケーンは実はどれも同じ台風です!
正確には発生する海によって台風の呼び名が変わるということです。
- 北西太平洋で発生 → タイフーン(Typhoon)
- 北大西洋or北東太平洋で発生 → ハリケーン(Hurricane)
- 南太平洋orインド洋で発生 → サイクロン(Cyclone)
- オーストラリア周辺で発生 → ウィリーウィリー(Willy-willy)
ウィリーウィリーはさすがに聞いたことないですね。
そして、日本の台風といえば、
ロボットの名づけのように〇〇号と呼ばれていますよね。
これも気になっちゃったりしません?
これの正体は新年が始まってから発生する初めての台風を1号とし、
そこからまた発生したら2号、3号と数が増えていく仕組みです。
でも、台風って大抵上陸のニュースが流れると1号や2号なんてないですよね?
もうすでに8号やら16号とかに数字が急にハネ上がってたりします。
これはなぜか?
理由は上陸する危険性があるか、
そして上陸せずにふらふらと軌道を変えて
パッと熱帯低気圧に変わるということです。
台風8号が日本列島に近づいてきています!と、
いきなりニュースが流れたとしましょう。
その前にも、台風1~7号もちゃんと発生していたんです。
しかし、8号のように上陸する危険性も無く消えたのでニュースにならなかった。
ただ、それだけなのです!
ちなみに、アメリカでは〇〇号ではなく、
毎年違う21種類の人名から台風を命名しています。
アレックス、ボニー、コリンなど。
さて、次は台風とはそもそも何のか、
そしてその発生条件などを詳しく紹介していきたいと思います。
今更聞けない台風の発生するメカニズムとは?
そもそも台風とは熱帯、つまり暖かい海の上に出来た低気圧のことです。
あまりピンとこないですね。
そもそも低気圧とは・・・そもそもが多い!
周囲より気圧の低い部分をいう。
周囲より気圧が低いと定義されるので、
中心気圧が1気圧 (1013hPa) より高い低気圧も珍しくない。
冬季にシベリア高気圧の圏内に発生する低気圧の中には、1030hPa以上のものもしばしば見られる。一般に、低気圧は雲を伴い、雨や風をもたらす。
Wikipediaより抜粋
簡単に言うと雨や風をよく発生させちゃうのが低気圧!
そして、その低気圧は暖かい海だとさらにパワーアップさせた雨と風を
発生させちゃいということですね。
もっと、簡単にわかりやすく言うと、
プラスのエネルギーとマイナスのエネルギーは合わさると、
急な強いパワーを生むということ。
マイナスのパワーである冷た~い氷の上に
プラスのパワーである熱々のお湯をかけると
ジュウウウウウ!って大きい音と湯気が起きるでしょう?
高い温度差は時に強い力を生むということです。
上の熱帯低気圧でいえば・・・
熱帯というプラスのパワー、低気圧というマイナスのパワーが合わさる強い力。
それが台風というわけです。ちなみに台風は北に向かう性質を持っています。
理由としては地球は自転しているからです。
台風が発生するには・・・
太陽熱
海面の温度が26度以上
必要なんです。
日本の南海である南北の温度傾度が比較的小さいことがわかります。
熱帯の海面上で太陽熱により海水が一部蒸発すると空気の渦が発生します。
その渦が周りの水蒸気やら空気を取り込み、やがて上昇気流へと成長します。
これが俗に言う「台風の子」というやつです。
この台風の子が海面の水を上へ上へちょっとずつ押し上げ、
空に水蒸気が到達し雲となります。
これが、後に積乱雲という大きな雲へ成長します。
また、水蒸気が水玉になることで初めて雲へと昇華するのですが、
やっかいなことにこの過程でも熱が大きく放出されます。
この熱エネルギーがさらに台風の子を成長させていきます。
このサイクルこそがまさに自然の摂理!熱帯低気圧と呼ばれているものです。
説明が長くなりましたが・・・
上昇気流(台風の子)+熱帯低気圧が「台風」と考えるとよろしいかと思います。
日本で台風が多いのは何故?
日本の南東の海上では台風の源となる熱帯低気圧がたくさん発生し、
台風が発達しやすい場所となっており、
南東から北へもちろん向かってくる台風を待ち構えねばならない。
島国の日本は台風大国と呼ばれていますΣ(・□・;)
日本では夏の終わりになると太平洋高気圧が弱まってきます。
これにより、台風が日本列島に近づくことが多くなって
日本へ台風が上陸しやすくなるのです。
これが秋の嵐と呼ばれる所以(ゆえん)ですね。
夏の真っ最中は太平洋高気圧が逆に強まり
日本を南から覆って守ってくれます。
台風が日本へやって来ても、
この太平洋高気圧によって台風が日本に近づけなく
上陸できないバリアー状態を保ってくれます。
逆に冬の場合は日本全体を冷たい空気で覆われて、
台風は日本へ来るどころか近づけすらできない状態になってしまうのです。
むしろ、これだけ聞くと台風大国って呼ばれる理由がないですよね。
夏の終わりから秋の中頃までが台風が集中的に襲ってくるところだけを見られて、
その印象だけで台風大国と名付けられたのだと思います。
まとめ
いかがでしたか?
台風の発生のメカニズムだけは
専門用語が多くてわかりづらいと思いますので、
できるだけわかりやすく伝わるよう説明させていただきました。
こればかりは科学などの実験のように机上の空想論ではなく、
実際に超小さな台風を作ることができたらいいんですが、
そう上手くいきませんよね~。
ですが、将来的にもっと科学技術が進歩すればできるようになるかもしれません。
その日がくるまで・・・。
それでは良い台風ライフを(/・ω・)/